ソーシャルレンディングとその主なメリットとデメリット
ソーシャルレンディングは、お金の借り手と投資家を結びつけているサービスです。
このサービスは資産運用の手段の1つでもあり、利回りに関するメリットがあります。また不動産投資のように大きなお金が必要な商品ではなく、少額で運用できるメリットもあるのです。
ソーシャルレンディングはどのような仕組みなのか
ソーシャルレンディングは、融資を受ける為に活用する事もできます。このサービスを提供している会社に申し込みをすれば、お金は借りられる訳です。
ローンのように、融資を受ける事はできます。
ではソーシャルレンディングの会社は、貸し出すお金をどこから確保しているかというと、投資家なのです。
資産運用したいと思っている方は、ソーシャルレンディングにお金を預けます。それで一旦はソーシャルレンディングの口座に入金される訳です。
そして誰かから融資の申し込みが来た時には、ソーシャルレンディングの会社は所定の審査を行って、融資を実行します。その融資のお金は、上述の口座から捻出している訳です。
ところで金融機関が提供している融資商品には、もちろん金利手数料があります。キャッシングなどの融資商品ですと、年利18%ぐらいになっている事も多いです。金融会社は、その18%の金利手数料で利益を得ている訳です。
例えば誰かに100万円を貸し出したとします。年利18%ですから、もちろん手数料は年額18万円になるでしょう。その18万円の手数料によって、金融会社は利益を得ています。
という事は、ソーシャルレンディングの会社としては、年利18%以下にしていても十分に利益を得ることができます。
例えば実質利回りが8%の商品があり、預かり金額は100万円だとします。その場合、投資家に対しては8万円分の配当を支払わなければなりません。
どこから8万円という配当を捻出するかというと、上述の手数料なのです。
18万円の利益が生じている訳ですから、たとえ投資家に8万円支払った時でも利益が生じるでしょう。投資家からすると、年間8%という配当を受け取れる訳ですから、十分にメリットがあります。もちろん借り手にとってもメリットはあるでしょう。
融資を受けられるのは、とても助かります。
ですからソーシャルレンディングは、借り手にも投資家にもメリットがあるサービスなのです。
もちろんソーシャルレンディングの会社としても、手数料を受け取れるメリットがあります。
ソーシャルレンディングの主なメリット
このソーシャルレンディングという商品には、必要資金に関するメリットがあります。
そもそも資産運用したいなら、不動産投資という手段もあります。定年退職している方々は、退職金で家賃収入を稼ぎたいと思っている事も多いです。
ところが不動産投資の場合は、ある程度まとまった資金が必要です。
不動産物件を購入する必要がありますから、そこそこ大きなお金が求められます。不動産物件ですと、価格は数千万円ぐらいになるでしょう。
実際にはローンを組む事になりますから、頭金を数百万円ぐらい支払って資産運用するケースが多いです。
それでも数百万円ぐらいは必要ですから、ややまとまったお金を準備しなければなりません。
ところがソーシャルレンディングの場合は、そこまで大きな資金でなくても問題ありません。1万円から投資可能なのです。
それとソーシャルレンディングは、利回りに関するメリットがあります。お金を運用する商品と言えば、投資信託もあります。
投資信託ですと利回りが5%ぐらいになる事も多いですが、ローリスクな銘柄の場合は4%以下になっている事もあります。
しかしソーシャルレンディングの場合は、平均利回りは8%ぐらいです。定期預金や個人向け国債などの投資商品と比べると、かなり利回りが高めになります。
それとソーシャルレンディングは、短期でも資産運用する事ができます。上述の不動産投資ですと、かなり長い期間は運用を続けなければなりません。
10年以上の長期になりますが、ソーシャルレンディングなら半年程度でも問題ありません。
ソーシャルレンディングのデメリット
ただメリットばかりではありません。ソーシャルレンディングには、キャンセルに関するデメリットはあります。
一旦はお金が固定されますから、原則として途中解約することはできません。株やFXのように、いつでも決済できる訳ではありません。
また運用は順調に進むとは限りません。確かにお金の借り手が順調に返済してくれれば、配当を受け取ることはできます。
しかし順調にお金が返済されなかった時などは、配当の支払いが遅れる可能性はあります。
それと倒産リスクです。そもそもソーシャルレンディングの会社は、倒産しない保証はありません。
設立してから年数があまり経過していない会社の場合、倒産する可能性はあります。そのリスクを抑えるためにも、分散投資などの対策を施しておく必要があります。
投資商品ですから、ソーシャルレンディングはノーリスクではありません。